カラフルな色使いが魅力なメキシコ。あまり観光地化されていないハリスコ州の小さな田舎町をドライブすると、こんな景色に出会えます。
サユラ(Sayula)の朝市
Sayula, Jalisco, Mexico
メキシコ第二の都市「グアダラハラ」から車で南東方面に90分、到着するのが小さな田舎町「サユラ」。町の中心部にある半屋外の朝市には、青果物や精肉などの新鮮な食材が所狭しと並べられています。
コンクリートでできた建物は、白を基調に赤のアクセントがかわいらしいデザイン。乾燥した気候のせいか、日差しは強くても中はひんやりとしています。
搾りたてのフレッシュオレンジジュースをオーダー。プラスティックの透明な袋に、ストローが刺された状態で出てきました。
サユラの街並み
サユラのタウンスクエア。町1番の目抜き通りは右手に教会、左手に朝市の建物。
朝市から続くオレンジが鮮やかなアーケード。奥の人集りはカフェです。
重厚な木のドアと煉瓦の建物で存在感抜群なのが、サユラ出身の作家、ホアン・ルルホ(Juan Rulfo)を記念して作られた文化会館。館内には複数の博物館や展示物があり、定期的にイベントが催されています。
トリコローレの旗が並んだ通り。白・赤・緑の配色とオレンジの建物、そして青い空のコントラストは、まさに異国の風景です。
サン・ガブリエル(San Gabriel)での朝食
San Gabriel, Jalisco, Mexico
サユラの町を出て南に30分。次の集落「サン・ガブリエル」の途中にあるホテル兼レストラン「アパンゴ・カバナ(Apango Cabana)」で朝ごはん休憩。
小高い丘の上に建つホテルに隣接するレストランにあるのが、居心地の良いバルコニーテーブル。緑いっぱいの景色が広がります。
泡がたっぷりのカプチーノ。透明なグラスのマグがレトロ。
メキシコの朝食と言ったら定番なのが、トマトソースの掛かった卵料理「チラキレス(Chilaquiles)」。微塵切りの玉ねぎ・サワークリーム・サルサソースをお好みでかけていただきます。
サン・ガブリエルの街並み
サユラと同じく英語が全く通じない小さな田舎町「サン・ガブリエル」の街の様子。
集落の建物は全て白を基調にテラコッタ色がアクセントに使われており、統一感のある印象的な町並みを作り出しています。
通りから見かけたコートヤードの様子。華奢な装飾のついた黒い鉄のゲートと明るい光が目を引きます。太陽に反射した濃いオレンジが鮮やか。
谷底にある小さな村トリマン(Toliman)
Tolimán, Jalisco, Mexico
サン・ガブリエルの町を抜けてそのまま南に35分。ハイウェイを降りて谷底の集落「トリマン」へ。
人口約9,000人の山に囲まれた小さな集落は、白い教会を中心に家並みが広がります。
石畳みの通りが続く村の様子。まるでヨーロッパの旧市街のような雰囲気ですが、建物はやはりメキシコらしくカラフルです。
メキシコの中央広場に必ず設置されているキオスクの様子。
教会前の広場には小さな屋外カフェもあり、午後の強い日差しから逃れて木陰で休憩するローカルの姿も。
文具屋さんや八百屋さん、肉屋さんなどの店舗が並ぶ、村のメイン通り。村にはスーパーがなく、それぞれの店舗で買い物を済ませる昔ながらのスタイルです。
村の小さなテキーラの醸造所での1枚。アガベの植物を原材料に作られたトリマン産テキーラを販売しています。
グズマン(Guzuman)の街で夕食
Ciudad Guzmán, Jalisco, Mexico
トリマンの村を出て今度は東に1時間15分、「グズマン」の街で今回のドライブの旅は終了。人口10万人と付近一帯で1番の都会だけあり、人通りもあり賑やかです。
ディナーは、中央広場に位置するレストラン「ロス・ポルタレス(Los Portales)」で。サンルーフのあるコートヤードのテーブルが、メキシコらしさに溢れています。
トルティーヤチップが入ったスープ。トマトベースの優しい味付けです。
メキシコの定番料理「チレ・レレノ(Chile Relleno)」。肉厚の大きなペッパーに挽肉を入れ、オーブンで焼いたあとに、上からクリームソースがかけられています。日本で言う肉詰めピーマンのような料理。ちょっとだけ苦味のあるペッパーと濃厚なクリームソースの組み合わせは、日本人の口にも合う味です。
最後に
どこか懐かしい雰囲気の街並みとメキシコらしい配色で溢れる小さな田舎町巡りをご紹介しました。観光地化されていない場所はなかなか訪れる機会がありませんが、その町ならではの素朴な魅力に溢れています。機会があったら田舎の町巡りもプランに加えてみてください。