メキシコの高級リゾート・カンクンからも程近い世界遺産「チチェン・イッツァ(Chichén Itzá)」。カンクンやプラヤデルカルメン からの行き方や、セノーテやククルカンを祀ったピラミッドなど逃したくない見どころをご紹介します♪
チチェン・イッツァへの行き方
ユカタン半島の北部に近い内陸部に位置するチチェン・イッツァは、カンクンやプラヤ・デル・カルメン・トゥルムなどのリゾート地から約200km・車で2時間半程度の距離にあり、日帰り観光に適しています。
それぞれのリゾート地では現地ツアーを数多く扱っているので、それに参加したり、レンタカーを借りて自分で運転する方法もあります。格安で向かいたい場合は街のバスステーションからADOバスに乗るか、もっと格安に収めたいなら遺跡から最寄りの街バヤドリド(Valladolido)までバスを使い「Colectivo(コレクティーボ)」と呼ばれる乗り合いのミニバンで向かう方法もあります。
チチェン・イッツァの見どころ
マヤ文明の代表的な遺跡でもあるチチェン・イッツァ。敷地内も広大で、日中は太陽を遮るものが少なくかなりの暑さになります。
体力の消耗との勝負となるため、効率よく廻れるように見どころをあらかじめ把握しておくと便利ですよ。おすすめの6つのスポットをご紹介します!
【1】エル・カスティーヨ(ピラミッド)
まず最初に見ておきたいのが、マヤの最高神とされる羽のあるヘビ「ククルカン」を祀ったピラミッド。「エル・カスティーヨ」と呼ばれるこのピラミッドは、年に2回春分と秋分の日にピラミッドの正面にあるククルカンの頭にピラミッド階段部分の影が胴体として合体することで世界的にも有名です。
4面ある階段の数は合計365段、ピラミッド内部にある階段は月暦に沿った段数で作られており「暦のピラミッド」としても知られています。ぜひピラミッドの機密なデザインをいろんな角度から眺めてみましょう。
また階段の目の前で手を打ってピラミッドから跳ね返る音の反響を聞く体験も、ぜひここで試してみてくださいね。
【2】戦士の神殿
続いて向かいたいのが、ピラミッドの東側にある「戦士の神殿」。ピラミッドとはまた違った魅力を感じる建造物は、3層の基壇を持ち、その周りを石柱群が囲んでいます。
特に、神殿から西方向と北方向にずらっと並ぶ石柱群の様子は圧巻です!
神殿の1番上には、階段の端に戦士の石像・尻尾を空に振り上げ頭を下げた蛇の石像、そして中央に当時いけにえの心臓を供えていたチャック・モール像が祀られています。
他のどの神殿と異なる存在感のある神殿様式はぜひ見ておきたいスポットです。
【3】大球戯場
続いてはピラミッドから見て西側にある「大球戯場」!ここは全メゾアメリカで最大とされる全長168メートルx幅70mの広大な敷地が見どころ。
競技場を囲む壁の下部分には繊細な彫刻、壁の上部には競技の得点に繋がる中央に穴が開いたドーナツのような石が残されています。
マヤ文明の特徴である「生贄」を選抜するために、当時ここでは盛大に競技が行われていました。
【4】ジャガーの神殿
この競技場から、ピラミッドに1番近い壁の上にある「ジャガーの神殿」も見ておきたいスポット。基盤には緻密な彫刻があちらこちらに施されています。
正面位置に置かれたジャガーの石像は、丸みを帯びていてジャガーというよりどちらかというと飼い猫のよう。この可愛らしいシルエットもぜひ見ておきましょう。
【5】ツオンパント
競技場を東に壁を抜けるとそこに「ツオンパント」と呼ばれる生贄の頭蓋骨をかたどった壁があります。実際に生贄に使われた頭蓋骨がモデルとされ、ひとつひとつデザインや表情が違うその迫力が見どころです。
【6】セノーテ
頭蓋骨の壁を過ぎ、北方向に続く小道を10分ほどまっすぐ歩くと「聖なるセノーテ」と呼ばれる場所に到達します。セノーテの手前にある建造物が、儀式が行われた建物です。
このセノーテは、当時生贄として人体やお供え物などが投げ入れられた場所です。覗き込むとその大きさと深さを実感できますよ。
当時投げ入れられたアイテムは全て回収されており、現在はメキシコシティの国立人類学博物館に展示されています。
最後に
ピラミッドを中心に、ぜひ見ておきたい見どころをご紹介しました!まだ時間と体力に余裕があるなら、南方面にある展望台エリアの散策もおすすめ。暑さ対策を万全に行って、無理をせずに世界遺産見学を楽しんでくださいね♪